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無意識へのシナリオ

おわりにとこれから

 

今でも「あなたの職業はなんですか」と聞かれます。

 

ある人は私を紹介する時に「元建築家の」と言ったことがあります。 「職業や資格」で人を判断するのではなく、名前やブランド名で価値を判断するような時代になりつつある現代、それは分野というものが曖昧になってきているからです。

 

色々なプロジェクトを自分自身でつくり出したり、参加してきたのですが、私は今まで自分が建築家ではないと思ったことはありません。神戸芸術工科大学環境デザイン学科に入って建築を学んだ日から、全て建築的思考からスタートすることから逃れられないのです。

 

大学院入学早々に感じた「 これから迎える社会において今の建築でいいのだろか 」という問いから始まった小さな建築や情報を使った設計手法の追求は、今まさにその問いと問いに対する行動の正しさを感じています。

 

建築家とは、1つの分野を突き詰めるような大きな山なのではなく、広大な平野のように多くの分野を組み合わせる職種。そうなりつつあるのだと感じています。 そしてそのあり方はこれからの社会に適しているとも思います。

 

これからもOS的思考の建築や小さな建築の追求と共に、他分野においてプロジェクトに関わっていくと思います。しかしそれは建築の可能性やものづくりの可能性を追求する行動であり、これからの社会を創造するものになると考えています。