お金以外の投資になるお話と主夫のつぶやき

建築・陶芸・折り紙・主夫のつぶやき

すべての人にできること-AI時代を迎える前に-

AIが世界を席巻する時代が来るかどうかは誰にも分かりません。でもすべての人がiphoneのようにテクノロジーを使える時代が来てもテクノロジーでお金を儲ける、仕事ができるわけではないかもしれません。

 

仕事が奪われる。

 

この言葉は合言葉のように使われるようになって、賛成派と反対派に分かれています。

 

私は仕事が奪われるかは分かりませんが、仕事や職能が変容するとは思います。例えばタクシー運転手の新人とベテランの差がなくなっています。AIがお客様が現れる場所を予測するのです。でも差がなくなっても自分で考え「差別化する」ことは可能です。

 

だからこそ準備が必要なのです。

 

以前、大阪グラフロントで開催された35歳以下の若手建築家の展覧会で、私はある論考を展示しました。「無意識へのシナリオ」。人間がAIによって無意識にすべての物事の回答をもらう時代が来て、無意識の中で生きていく世界の到来を予見しました。

 

その論考の始まりに以下の文章を掲載しました。差別化する意識の物語です。

 

少し長いですがぜひ読んでみてください。

 

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35歳以下の若手建築家の展覧会

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無意識へのシナリオ(論考)



始まりの物語

 

「渡辺さん、なんでソファーについてなんか勉強してるんですか?」

 

「ん〜だってお前、これからはそういう時代だろう。」

 

「そういう時代?」

 

「ん〜知性イコールビジネスなのよ。」

 

「知性ねぇ、まぁ熱心なことは良いことだけど、タクシードライバーの僕たちには関係ないような気もしますよ・・・。」

 

「いやいや。だってお前、自動運転なんか開発されて運転手の俺たちの仕事どうなっちまうんだよ。まだまだ三十代だぜ、俺たち。」

 

「だからってソファーとかこの生地が座り心地が良いとかより、運転の技術や接客能力を上げた方が良いんじゃないですか?」

 

「バカ!時代が変わると職種も変わるんだよ」

 

「職種がねぇ・・・、でも海外の宗教の勉強なんかしてるから中村さん笑ってましたよ。運転と何が関係あんだって。」

 

「今さ、タクシードライバーとして評価されることも大切だと思うよ。でも日本人の人口も確実に減るし、景気だって良くない。 それにグローバル化だって進む。さらに自動運転なんかになってみろ。大変だぞ」

 

「・・・・」

 

「でもな、もし自動運転になっても、その車に一緒に俺たちが乗ってよ、お客様を快適に目的地にお連れすることができたら、 それって素敵なことじゃないか?そのためには今タクシードライバーとして当たり前に思われている職能だけじゃダメだと思うんだよ。 座り心地だって、走っている場所のうんちくも、海外のお客様を乗せたらそれこそその人たちの文化も知っとかなくちゃいけないだろ。 もうそんな時代なんだよ。」

 

「分野に囚われないってことっすか・・・」

 

「そうだ。それもタクシードライバーの一つのあり方かもしれんだろ。」

 

「でもそれって賭けですよね。自動運転やグローバル化なんか来ないかもしれないっすよ。」

 

「来ないなら来ないでも良いんだよ。お客様に快適な時間を過ごしてもらうための勉強には変わりないんだから。」

 

「まぁそうっすね。でもそのソファーの生地を自分オリジナルで作っちゃうなんて、ほんとすごいっすよね。」

 

「販売もするぞ。」

 

「まじっすか?」

 

「この生地はいろいろ転用できそうだしな。お客様に渡すおしぼりにも使えそうなんだよ。」

 

「へぇ〜なんかタクシーの概念も変わりそうっすね。」

 

「まぁいろいろ言われるだろうけど、後輩たちがもっとタクシードライバーっていう職業に夢や希望を持って欲しいしな。」

 

「そっかぁ。なんか運転して道覚えてるだけじゃダメなのかもなぁ。」

 

「ダメとは言わないさ。でも可能性の問題だな。タクシーから始まって、テキスタイルや宗教なんかまで広がって、それがタクシー の可能性になってくれたら嬉しいじゃねえか。若い奴らももっとタクシードライバーになりたいって奴増えそうだろ。」

 

「確かに。それに生地まで販売ってなったらお客様に受動的にお金をもらう以外にも能動的な仕事になりそうですね。」

 

「おぉ、確かにな。主体性のあるタクシードライバーか(笑)まぁ俺たちはタクシードライバーが好きだからそれだけは忘れないけどな。」

 

「どんな分野の仕事も変わりつつあるんすかねぇ〜。」

 

終わり

 

この物語の後に私が見ている未来を論じました。

 

世界がどうなっていくかは分かりませんが、今できることが必ずあると思っています。でもそれは世界を変えてくれそうな人たちに熱狂することでは決してありません。

 

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