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建築家のエゴを捨て情報だけで家をデザインする-OS的思考の建築-

2008年から調査を開始し、2011年に引き渡しをした物件「人と家の情報を可視化した家-OS的思考の建築-(リノベーション)」。

 

詳細:

takehanake.com

 

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外観写真

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内部写真

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素材の変化は情報が決める


この住宅は大学院時代から始めたテクノロジー研究の成果を元に「人や家や環境が持つ情報」だけを元に設計を試みた住宅作品です。

 

現在「建築情報学」という言葉が少しずつ世に出てきています。この学問がどのような方向に向かうかはこれからこの分野に関わる人たちに託されていると思いますが、とても気になっています。

 

私が独立してすぐに関わったリノベーション案件に「人と家の情報を可視化した家-OS的思考の建築-」があります。この住宅は建築家のエゴ(デザインや建築家として達成したいマニフェスト)を捨て、得られる情報だけで設計を行った住宅作品です。

 

まだビックデータという概念も耳にしたことがない時代でしたので、約2年間に渡り四季によってクライアントと一緒に生活をさせていただくなど、情報を収集することから始まりました。

 

大量に得られる情報を精査しながら模型に落とし込み、大量の情報とアウトプットされた模型や図面を元にクライアントとの打ち合わせが約2年間に及びました。

 

そして住み手の情報やクライアントが生活されていた元の家や環境などという情報だけを使ってデザインすることで、この住宅はクライアント(ご家族)だけに意味のある家となりました。

 

誰にも共有できない、でもクライアントにとってはとても意味のある住宅です。

 

そして私のデザインやマニフェストを捨て、箱(建築)を作るということから「OS的思考の建築」と名付けました。

 

U-35建築家の展覧会では平田晃久さんから「今後OS的思考の建築とあなたが関わる他分野のアプリケーションが組み合わさる建築が見てみたい」とのお言葉をいただきました。

 

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U-35建築家展での展示の様子



 

この住宅を実現して感じたことは、情報を使って設計やデザインをすることは社会にとってとても大切なことではありますが、反面建築家にとってはとても恐ろしいことでもあると感じました。

 

この住宅に関わってから「今の建築分野」から離れたのも事実です。

 

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